人が引きこもるのは、いまの環境のままでは一個の人間になることができないから。一個の人間になろうとして、その環境を逃れ、引きこもる。実は本人を一番責めているのは本人(「社会的自己」)だが、「自己領域」に十分にこもることができたときに「自分は…
タイトルから、ひきこもりを題材にしていることはわかるけど、そうだとしたら身につまされそうだなーとしばらく手が出なかった本。読み始めてみると、最初から手に汗を握る展開で、ページが進む進む。 ひきこもり生活の細かい描写は「あるある」が散りばめら…
引きこもり関連本ばかり読んでいたら気が重くなる一方だったので、ちょっと寄り道。 YouTuber 益田先生の本。このタイトルの本を読んだのは、もちろん親を憎むのをやめたいから、もっと正確に言うとやめたかったから。この本を読む前にカウンセリングにも通…
前に見たドキュメンタリー映画『HIKIKOMORI』に出演していた日本の大学の先生を検索して見つけたご著書。「一般向け」とあり、ひきこもりの家族も読者として想定しているようなんだけど、私にはちょっと難しく。ぱらぱらとめくって目についたところだけ拾い…
著者は当事者でも家族でも支援者でもなく、「ひきこもり」を研究されている大学の先生。フィールドワークとして当事者たちの話を聴くと、彼らは「働きたい」「人と関わりたい」と思っていても、意識とは関係なく体が<動かない>のだと気づく。そして<動け…
本ではないけど、ネットでたまたま見つけた、フランス製作のドキュメンタリー映画。 フランスの引きこもりの事例と日本の事例、両国の専門家の交流、そして日本の孤独死の現場まで。 個人的には、引きこもりってフランスにもいるの?というのがまず新たな発…
引きこもりについてメディアなどでも積極的に発言しているジャーナリストの池上正樹さんの本。10年前の本だけど内容は古くない。 タイトルに「大人の」とあるけれど、不登校をこじらせて引きこもっちゃった年齢だけ「大人」な人よりも、学校はちゃんと卒業し…
大事だと思ったページに付箋を貼りながら読んでいたら付箋だらけになってしまい、結局どこが大事なのかわからなくなるやつ。盛りだくさんの内容で、まだ頭の中で整理しきれていないのだけど。 本書のタイトルが「終わるとき」であることや、個人的に最近読ん…
今読んでいる別の本がなかなか進まないので気分転換に少し寄り道。この本は引きこもり本ではないのだけれど、「発達障害」は個人的には「引きこもり」と同じ線上にあるトピックで。引きこもりが始まると、周りは発達障害や精神疾患を疑い、色々調べがち。 こ…
そうそう、「信じて待ちましょう」とか、「見守りましょう」とか、相談先でよく言われるんだよね。そして「もうちょっと様子を見よう」「もうちょっと...」と思ってしまう親の気持ちもよくわかる。 この本の著者は引きこもり支援団体のスタッフ。「待つ」「…
途中、何度もアレ?と書名や目次、著者略歴を見直したのだった。だって「母親たち」の物語だと思っていたら、引きこもりの訪問支援団体の成功事例集みたいだったから。息子の引きこもりで苦労したけど、○○という支援団体に出会ったおかげで息子は就労して独…