映画『HIKIKOMORI フランス・日本』を見て

本ではないけど、ネットでたまたま見つけた、フランス製作のドキュメンタリー映画

フランスの引きこもりの事例と日本の事例、両国の専門家の交流、そして日本の孤独死の現場まで。

個人的には、引きこもりってフランスにもいるの?というのがまず新たな発見としてあり。しかも、本人の様子や親御さんの心配事は日本とそっくり。だけど日本と違うと思ったのは親子の関係性。子どもとまともに会話できないと訴える親に対して、医師は親子で話し合うためには距離が必要と言い、日本のように、まずは親子関係を改善しよう、とはなっていない。そして距離をとるために、本人の同意がなくても数か月間入院させる方法を紹介している。

日本は引きこもり問題のパイオニアとして登場。フランスの精神科医は視察のために日本を定期的に訪れているらしい。この問題で何十年も先を行く日本だけど、日本は何か有効な解決策を示せているのだろうか。日本のやり方は本当にフランスの参考になるのだろうか。

フランス語は全然わからないのだけど、英語のナレーションでは「引きこもり」のことを"social recluse"って言ってたので、recluseってなんだろうと調べたら「世捨て人」の意味でした。なんだか「引きこもり」の呼び名よりも主体性が感じられます。 

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